スタッカートの本来の意味、皆さんご存知でしょうか。
私は以前、「切る」「撥ねる」というような意味で理解していました。
しかし本来の意味は「離す」「分離させる」というような意味であり、「撥ねる」というニュアンスはないのだそうです。
では、実際にスタッカートがあったとき、それぞれのスタッカートをどう弾くか。
迷ったら、一度スタッカートを取り除いて演奏してみると、そのスタッカートが伝えたかったニュアンスが掴めるように思います。
つまり、スタッカートなしの演奏とスタッカートを付けたときの演奏の違いが明瞭になることによって、何故作曲家がわざわざそこでスタッカートを付けたのか、ということが理解できるように感じるのです。
「いきいきと弾むようなスタッカート」
「意地悪そうなスタッカート」
「しっとりと水を含んだようなスタッカート」
「思いのこもったスタッカート」
などなど、その音楽によって、スタッカートの表情は変化します。
スタッカートのついている音の長さによっても、スタッカートの表情はそれぞれ異なるでしょう。
スタッカートが出てきたら、ただ短く切るだけではなく、「ここはどんな表情なのかな」と考えてみると楽しいですね!
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