ある女の子の受験
- 鳥山 明日香
- 3月22日
- 読了時間: 2分
更新日:3月24日

4月から高校生になる女の子、仮にAさんとしましょう。
Aさんがピアノのレッスンに初めて来てくれたのは中学1年生のとき。
体験レッスンでの演奏を聴いたらすぐ、これまで本気で取り組んでこられたことが分かりました。
お話を聞くと、Aさんは幼いときからピアニストになることを目標に心身共に限界までがんばってきたけれど、色々あって体調を崩してしまい、プロとしてピアノをやっていくことを諦めざるを得なかったと。
「でも、こんなに一生懸命やってきたのだから、「ピアノをやっていて良かった」と思いたい」と。
これまでどんなに大変な思いをしてこられたか、そしてどんな思いでこの境地まで辿り着かれたのか・・・
想像すると胸が締め付けられるような思いがしたことを今でもはっきり覚えています。
そんなAさんの高校受験が先日終わり、見事第一志望の高校に合格されて、先日久しぶりにレッスンに来てくれました。
どんな生活をしていたのか聞くと、学校が終わったらそのまま塾に行き、毎日22時まで勉強していたそう。「お腹も空くよね。それは大変だったね」と答えると、なんとAさんは「いえ、楽しかったですよ!」との返事でびっくり。
でも、そうか!Aさんはまた、自分の人生をかけてがんばりたいものに出会えたのか!
それはきっと、すごく充実していただろうし、さぞかし楽しかっただろうなぁ!!
と、はっとしました。
一生懸命がんばること、自分で自分の成長を感じられることは本当に楽しいんですよね!
4月から高校生活が始まり、新たな夢に向かって着実に一歩を踏み出したAさん。
これからもピアノと幸せに付き合いながら、夢に向かって楽しく頑張って欲しいなと願っています。
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