先日のKちゃんのレッスンでのこと。
Kちゃんは幼稚園に通う小さな女の子で、小さな手で、いつも難しい両手の曲に果敢に挑戦してくれます。
その成長には毎回目を見張るものがあります。
そんなKちゃんが、先日のレッスンで素晴らしい演奏をしてくれました。
このくらいの小さな年齢の子供たちは、ともすると一音一音ただ弾いてしまい、音楽の文章、つまり、フレーズを感じて弾くことが苦手なことが多いです。
指を動かすだけでも大変なのですから、当然のことかも知れません。
しかしこの日のKちゃんは、とても美しいフレーズで演奏してくれたので、びっくり。
思わず、「どうやって練習したの?」と聞きました。
するとお母様が、「Kちゃんの赤ちゃんに歌うように弾いてみたら?」というような声がけをして下さったそうで、確かにその日のKちゃんの演奏は、優しい子守歌のように響きました。
私たちは、難しい曲を練習し始めると、そこの指をどう動かすか、どういうテクニックを使うか、どんなペダリングにするかなど、ピアノを「弾く」ためのテクニックに気を取られてしまいがちです。
イメージなんかあったって、とにかく弾けなければ仕方がない、と。
でもそれは違うんですね。
その日のKちゃんの演奏を聴いて改めて、
「まずは何よりイメージが大事。イメージが鮮明にあってこそ、それを実現するためにテクニックは後からついてくるのだ」
ということを痛感しました。
日々のレッスンからは、毎回色々なことを気づかせてもらっています♪
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