youtubeの動画は、私がフランス留学時代師事していた恩師のフセイン・セルメット氏です。(3分20秒過ぎくらいからピアノの演奏が始まります)
このショパンの協奏曲は私もイタリアのコンクールのファイナルで演奏したので、フセイン氏から学んだ日々が懐かしく思い出されました。
ああ、こういうピアノを弾く人だったな・・・。
私はこういうものすごい世界に触れて、必死で学んでいたんだよな・・と。
レッスンはおっそろしく厳しくて細かくて怖かったけど^^💦
フランスで一緒に住んでいたピアニストのKちゃんは、フセイン氏の演奏のことを、「魅力」というより、「魔力」だね!と表現していましたが、本当に上手いこと言うなぁ!と思ったものでした。
確かに、「魅力」というような優しい柔らかな言葉ではなく、「魔力」と言った方がぴったりくる。心を鷲掴みにされるような演奏をする人でした。
さて、昨日は日本クラシック音楽コンクールの本選。
中学生のTちゃんが合格したので、12月に全国大会に進みます。
Tちゃんは学校の考査で忙しい中、時間を何とか捻出し、これまでで一番準備に努力されました。
やることの多さにいっぱいいっぱいになり、思わずレッスン中に涙が溢れてしまったことも・・。
でも、私もTちゃんも、そしていつも温かく見守って下さったお母様も、本番でTちゃんがTちゃんらしく伸びやかに楽しんで演奏できることを目標に、二人三脚でがんばってきました。
そして、Tちゃんは本番がとても楽しかったんですって!
本当に良かった。
ほっとしました。
Tちゃんとのレッスンは、これまでで最も密度の濃いものになり、レッスンというのはやはり一方的ではなく、生徒さんと共に作り上げていくものなのだと思いました。
想像以上にTちゃんが仕上げてくれたので、私の恩師のフセイン氏に、オンラインでレッスンをお願いしようと思っています。
きっとTちゃんにとって、心を揺さぶられるような経験になることでしょう。
そして私も、久しぶりに恩師のレッスンが聴けることがとても楽しみです♪
コメント