最近よく、生徒さんのお母様から、「レッスンや練習に付き添いが必要かどうか」というご質問を頂きます。
お子様のことをよく考えられ、ピアノのことも大切に思っていて下さるからこそのご質問だと思います^^
さて、答えですが、お子様それぞれに対応が異なるので、一概にこうすべき、と言えないというのが実際のところです。
ただ、付き添いに注意が必要な場合があります。
それは、お母様が練習やレッスンに付き添われることで、お子様がレッスン中に緊張してしまい、私との関係が健やかに築けなくなってしまうパターンです。
また、お母様が、練習の際アドバイスをして下さったことが私のアドバイスと異なってしまった場合、お子様はどうすべきか困ってしまったり、お母様からのアドバイスでいっぱいいっぱいで、もうそれ以上何も受け付けられないほどに疲弊している、自信をなくしている、というような状態になることもあります。
これでは新しいことは何も入っていかず、レッスンを楽しむどころではありませんね・・・。
確かにある一定のレベルまでは、お母様が横について練習に付き添われたり、レッスンも見学をされた方が、進みが早く、正しい方向に進めることが多いのも事実です。
ただ、お子様が窮屈に感じられている場合は、練習を一人でしたり、レッスンも一人で受ける日を作るなど、時にはお子様を解放してあげると良いですね!
結果的にそれは、習い事が「やらされている嫌なこと」ではなく、「自分が主体的に学ぶこと」に変わり、「やる気や楽しさを生み出すこと」繋がっていくからです。
もしかしたら、付き添いをやめた後は進み具合が少し遅くなるかもしれませんし、間違いも多くなるかもしれませんが、長い目で見たらとてもとてもちっぽけなこと。
伸びやかに自然に、その子らしく成長していくためには、「自分ごととして主体的に学ぶ喜びや楽しさを知ること」がとても大切だと私は思います。
そのことは、静かな「自信」を持ち、相手の話を「聴く」姿勢を育み、多くを吸収しながら「逞しく生きていく力」に繋がっていくのではないでしょうか。
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