写真は私と愛犬のお気に入りの場所。
犬の散歩の時間は、面倒だなぁ・・と思うこともありますが、実は私にとってとても良い時間なのかもしれません。
さて、今日はMちゃんのお父様、Kさんのレッスンでした。
Kさんは野球少年だったそうなのですが、ショパンの幻想即興曲に憧れて、15歳のときから独学で練習を重ねてこられたそうです。
「音符は全然読めません」
と仰るので、ほんとうかなぁ?この曲を楽譜を読まずに弾くとは一体どういう感じなのかな?と、最初のレッスンの前は興味津々でした^^
レッスンにいらした日。
一度演奏を聴かせて頂いて、ほんっとうにびっくりしました!!
お話しされていたように、楽譜は全く読まれません@@
それにも関わらず、複雑な音も殆ど全て合っており、ただばしゃばしゃ弾く箇所がなく、非常に音楽的。
指が全く問題なくテンポで速く弾けるのはもちろんのこと、音のバランス、音色が素晴らしいのです!
エレクトーンが弾けるKさんのお母様に少し教えて頂いたものの、あとはほぼyoutubeを見て学ばれたそうです。
幻想即興曲の中間部は、ショパンの特徴でもある、音域の広い難しい左手を、とても静かに美しくなめらかに弾きながら、右手は伸びやかに歌わせるという箇所で、左右のバランスが非常に難しく、皆様苦労されます。
それがKさんは、それはそれは美しいバランスで、美しい音楽で、伸びやかに奏でられるのです。
今日レッスンで聴かせて頂いたときも、美しい音と息づかいで、心にすぅっと自然に入ってきます。
Kさんの演奏を聴いていて、Kさんのお人柄がそのまま出ているのだろうな、と思うのと同時に、楽譜が全く読めない、ということで、全て耳で覚えて演奏をしてきた結果、びっくりするほど耳が鍛えられたのだと気が付きました。
ほんとうに、ほんとうにびっくりするほどに。
楽譜を読み込んでいくことは、とても大切ですし、喜びでもあります。
しかしそれと同時に、楽譜にかじりつくことなく、自分の弾く音を、空間に漂う音を、よく聴き、音楽を楽しむということは、とても大切なのだと改めて感じました。
Comentários