11月30日、12月1日の2日間、静岡県にある小学校の「音楽鑑賞教室」で演奏をして来ました。
とても恵まれた環境の小学校で、落ち着いた雰囲気の多目的ホールで、1学年を2つに分け、換気をしながら行われました。
私が小学校3年生だったときに担任の先生だったT先生。大好きな先生でした。
T先生にとって、教員となられて初めて受け持って下さったのが私のクラスでした。
そのT先生が小学校の校長先生になられ、今年は教員生活最後の年。
HPで私を見つけ、連絡をして下さったことがきっかけでこのようなコンサートが実現しました。
先生は、ご自身が勤められる学校で私に演奏してもらうことが夢だった、と言って下さいました。
なんと有難い・・・。
そのようなわけで、今回のコンサートは私の中でも特別思い入れのあるものとなりました。
曲目はムソルグスキー作曲「展覧会の絵」。
小学校6年生が対象でしたので、演奏の前に、この曲が出来た背景や、演奏に出てくる音が何を表現しているのかなど、実際にピアノで少し弾き示しながらお話しをしました。
そして演奏は、朗読と、もとになった絵のスライドを映しながら進めました。
演奏をしていると、聴き手が集中して聴いて下さっているときの空気というのが分かります。
今回、「古い城」というしっとりとした長い曲があるのですが、子供が飽きてしまうのではないか・・・と心配していたその曲を弾いているときに、子供たちがぐっと集中し始めてくれたのが分かりました。
「古い城」には、ピアニッシモ(とても弱く弾く)が出てくるんですね。
そのピアニッシモのときに、会場全体が耳を済ませていることが伝わってきました。
ピアニッシモは、人を惹き付けるのですね。
そして音楽に伝えたいこと、物語がはっきりあるときには、子供たちは一見難しい曲であっても、じっと聴いていてくれます。
子供たちの集中力に、驚かされました。
ムソルグスキーの「展覧会の絵」。
素晴らしい名曲なので、どのような曲なのか、また少しずつ書いていきたいなと思います。
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