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諦める


「諦める」というのは、誰かが書いていたような気もするけれど、私は「明らかに見極める」とか、「ありのままを受け入れる」というような意味合いで捉えている。

今日は息子の運動会。

人前に出ることや、がやがやした普段と違う環境が苦手な息子は、運動会のような場ではいつもとびきりの大泣き(苦笑)。

大きい身体で泣くのでこれがまた目立つこと・・・。

泣かないでちゃんとやってほしい、なんて期待すると期待を必ず裏切られて腹も立ってしまうので^^;

もう、この子は泣くもんだ、と思うことにしている。

そうすると、泣きながらもちゃんと最後までちゃんと走ったりするのを見るだけで、息子なりによくがんばったなぁと思えてくる。

よく、運動選手や色々な分野で成功した人が、「夢を諦めるな。努力は必ず報われる」と言うのを聞くけれど、それは成功した一握りの人が言うからそうなのであって、みんながみんなサッカー選手になれるわけでもないし、会社を立ち上げて大成功を収められるわけでもないのが現実であろう。

私は、「諦める」って、そんなに悪いことではないのではないかな、と正直なところ思ってしまう。

諦めるのはなかなか難しい。

中途半端な努力だと、「もっとがんばればできるのではないか」と、淡い期待を抱き続けて一生を終えてしまう。

だから、やり切らないとダメ。

その人なりにやり切ること、そしてその努力が思う形で報われなかったとき、人は静かにその結果を受け入れられるような気がする。

少しの寂しさと、深い安堵とともに。

もう、これ以上、同じ道を走り続けなくてもいいんだ、という。

固執していたものを手放すと、楽になると思うんだけどな。

そうしてみると、思いがけない新しい道が開けてきたりして。


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