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ある男の子の成長


今日はKくんのレッスン。

Kくんはピアノを習い始めて4年目になるでしょうか。

何年かの間は、少し何かをやろうとすると、すぐに「できないっ!」「難しいっ!!」と言って機嫌を損ねてしまったKくん。

勉強や他の習い事も忙しい中で、特にすごく練習するということもないので、なかなかできるようにならず、多分本人もあまり楽しくないのではないか?と感じられることもありました。

そんな感じで進みは決して早いわけではなかったけれど、Kくんはご両親様に見守られ、少しずつ少しずつ続けてこられました。

そして、ここ最近は自分から家でも進んでピアノを弾かれるようになり、同時に弾ける曲の幅が急にぐ~んと広がりました。

それは数年前のKくんからは想像もできないような成長です。

そしてなんと今回は、学校の伴奏を引き受けてきたからレッスンして欲しい、とのこと。

あんなにすぐ、「難しいっ」「できないっ」とむくれていたKくんが、自分から伴奏を引き受けてくるなんて!!

もう今日は本当に嬉しくて、継続は力なりとは本当だな・・・としみじみ思いました。

色々な時期があったにしても、なにはともあれ4年間続けてきた、ということは、実はとても大きなこと、尊いことなのですね。そこは自信を持っていいんじゃないか、と思います。

私もKくんも気づかぬうちに、その時間の積み重ねは力になっていて、機が熟して階段をぽぽんっと数段一気に上がった、という感じでしょうか。

人はどう変化するか本当にわからないもの。

「すぐに決めつけずに見守って待つこと」

の大事さを、Kくんからは教えられたような気がします。


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