先日のレッスンでのMちゃん。
毎日練習時間をしっかり取っているのに、なかなか弾けるようにならない・・・と。
何だか上手くいかないけれど、どういう部分がどう上手くいかないのかが自分では良くわからず、私にどうしたら良いか聞いてみたかったけれど、どういう風に聞いたらよいのかもよくわからない・・と少し困っている様子でした。
それを聞いてまず思ったのが、
「Mちゃんは、何だか上手くいかない、と感じられるくらい練習をしているのだな」
ということ。
練習は、真剣にやればやるほど自分がいかに理想から遠いか、いかにできていないか、ということが分かることがあります。
以前のMちゃんだったら、ある程度弾けたらきっと、「弾けた!」と満足していたと思うのです。
Mちゃんはいつの間にかレベルがアップしていて、自分の求めるものが上がってきているのだと感じました。
そして「何だか上手くいかない」という悩み。
演奏を聴いてみると、上手くいかないことで少し余裕がなくなってしまい、ひたすらがむしゃらに練習している様子が想像できました。
演奏が少し綱渡りのようになり、一歩一歩難関をクリアしていくような感じで、少し息苦しくなってしまっているようでした。
そこで、
・もう1度きちんと楽譜を見ること。
そうすることで、新しい発見、忘れている指示を思い出すこと。ただ必死に弾くのではなく、自ら表現し、演奏を楽しめるようになること
・いつも同じテンポで弾かず、本当にゆっくりの丁寧なテンポでの練習や、片手だけでも音楽を作れるように、両手が弾けるようになった後も必ず片手の練習もすること
など、心と頭を落ち着つかせて効率よく練習に取り組めるようアドバイスしてみました。
上に書いたようなことは基本的なことだけれど、とても大事なことです。
なかなか弾けないとき、焦ってしまってひたすらがむしゃらに練習してしまうと、頭も心ももつれて余計に弾けなくなって苦しくなってしまうことがあるんですね。
Mちゃんの家での練習が、少しでも楽しいものになってくれたらいいな、と思います。
来週のMちゃんの演奏、どう変わっているかな。