別れ


息子の保育園の園長先生が退職されることを知りました。

2年前、初めて息子を保育園に預ける不安な気持ちを持ったまま入園式に行ったら、本当に明るくて楽しくて、どーんと構えて包み込んでくれるような園長先生のお人柄に触れて、この方が園長先生を務められる保育園なら安心してお任せできる、と、不安が和らいだのを今でもはっきり覚えています。

園長先生は、いつも保育園の玄関近くのお部屋にいらして、登園すると、お忙しい中部屋から出て来られて「おはようございます」と挨拶して下さいました。

息子は花や葉っぱを摘んで園長先生に見て頂くのが楽しみで、ほぼ毎朝持っていくのですが、「こういうものを美しい、と思える感性は素晴らしいね。本当にきれいなお花だねぇ。」と心から感心して下さり、息子もとても嬉しそうにしていました。

園長先生がインフルエンザでお休みだったりすると、息子も私もなんだか朝から調子が出ないような、寂しい気がして、そういうときには特に園長先生の存在の圧倒的な大きさを感じました。

先生にとっては、もしかしたら70人の中の一人の園児に過ぎなかったかもしれませんが、園児や親にしてみれば、たった一人の園長先生なのだなと、その存在の重さを改めて思うとき、自分も教師として、生徒さんたちに対してどうあるべきか、改めて考えさせられました。

園長先生は、子どもたちと誠実に関わって、色々逞しく人生を積み重ねてこられた方なのだな、と思わせる包容力と温かさを持っていらっしゃる方でした。

その上すごく可愛らしくてチャーミングで、保育園の太陽のような存在だったと思います。

お別れは寂しいですが、良い先生に恵まれたことは有難いことでしたし、憧れられる先生に出会えたことは幸せなことですね。

私も教師として、園長先生のように歳を重ねられたら・・・と思います。


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