先日のレッスンの時、4月から幼稚園の年長さんになる生徒さんのお母様に練習の時間の取り方について質問を受けました。
それは、現在週に3回くらい、1回10分程度くらいしか練習をしていないのだけれど、大丈夫でしょうか、というもの。
まだ幼稚園なので、絶対ダメではないのですが、できればこの時期に、短い時間でも良いからできるだけ毎日ピアノの前に座るという習慣をつけておくと、その後がとてもスムーズです。
1回10分を週に3回よりは、1回5分を週に6回。
1回5分を週に6回できるようになれば、1回10分を週に6回はすぐにできるようになるでしょう。
以前、歯磨きをするように練習してくれたら良いのに・・とこぼしていらしたお母様がいらっしゃいましたが、本当に、毎日の習慣の中に入れてしまう、ということは大切で、またそれが一番楽なんですよね。
ですので、練習の時間は可能であればいつも同じ時間に組み込んでしまうと良いと思います。
そして、そうはいってもどうしても忙しくてできない日、遊びに行っていてできない日もあるでしょう。
そんなときは思い切ってお休みしたりして、できなかったことを責めない気持ちも必要だと思います。
それでないと、真面目な方ほど親御さんが息苦しくなってしまいますので。
一日の時間は短くても、その積み重ねが1年、2年・・と続いていくと、それを続けたか続けないかという差は歴然としたものになります。
親御さんは大変ですが、私の感覚からすると、小学校2年生くらいまでは親御さんのサポートが必要かなと感じます。
それは、練習の具体的なことではなく、例えば宿題ができるような環境を整えてあげるとか、
宿題を少し見守ってあげる、などです。
せっかくピアノを学ばれるのであれば、コツコツ積み重ねた上に花が咲く喜びも、ぜひ味わって頂きたいと思います。