今日は母の日。
今年から洗足学園音楽大学のピアノ科に行った生徒さんが、アルバイト先で作ったというフラワーアレンジメントを持って来てくれました。大学生になってからもこうして連絡をくれたりするのはとても嬉しいものです。ありがとう!
さて、先日のYちゃんのレッスン。
お母様に、家でのピアノの練習はどんな目的でやったら良いのか、というご質問を受けました。
例えば毎日何回弾く、とか、何分弾く、などと決めてやるのが良いのか・・などなど。
私の答えは、家でのピアノの練習は、一言で言うと、「楽譜に書いてあることは練習して弾けるようにしてきてください」ということです。(まだ楽譜が読めない小さな生徒さんは、一緒に譜読みをしてその場で練習しますが、小学生以上のある程度楽譜が読めるようになった生徒さんの場合です)
もちろん、難しくて曲の途中までしかできなかった、というのは大丈夫。
それから、弾けない箇所があってどう弾いて良いかわからない、ということもあるでしょう。
そんなときには、レッスンで運指や手の使い方などを少し変えることで、スムーズに進むこともあります。
要は、「自分でできる限り仕上げてくる」「レッスンの時間に練習しようとしない」ということです。
レッスンの時間は練習の時間ではなく、一生懸命練習して弾いてきて下さったものを、さらに良く、深く仕上げていくための時間です。
どうやったら楽譜をすらすら読めるようになるのでしょうか、というご質問もよく受けますが、それはどれだけたくさんの曲をがんばって自分の力で読んできたか、ということに尽きるのではないかと思います。
幼い子供が字を読み始めるとき、たくさん見ているうちに自然に覚えてくるものですよね。
楽譜も、音を読む、ということに関しては似たような部分があるのではないでしょうか。
練習の時間を決めるのも一つの方法だと思いますが、時間をある程度決めた上で、練習の目的、課題(たとえば今日はここの右手を弾けるようにしよう、今日は両手に挑戦してみよう、など)を自分ではっきりさせて取り組むと、練習も嫌になりにくいですし、意味のある時間になると思います。