今日は午前中のみレッスンだったので、午後は自分の練習をしたり、ジムに行ったり(もう20年くらい続いています!キックボクシングとか、ジョギングとか)、楽譜屋さんに行って生徒さんの教材を見たりしてきました。
この子にはこれが向いてるな、この子はきっとこれを楽しんでやってくれるのではないかな、などなど、生徒さんの教材を考えるのはなかなか楽しい時間です。
というわけで、私のレッスンでは皆さんそれぞれ教材が違い、最初はこれ、次はこれ、というような決まりがありません。
私自身がそうですが、好きなものしか本当にはがんばれないんですよね。
それぞれ向き不向きがありますので、できるだけその子が好きなものや向いているものを選んで、世界を深めたり、広げたりして行けたら良いな、と思っています。
今日は楽典のワークを選びに行ったのですが、小さいときは特に、弾くことだけでなく、楽典、リズム、歌うこと・・などの勉強がとても大切だと考えています。
簡単に言うと、楽典は音楽の決まりごと、リズムは音楽の骨格を作りますし、歌はフレーズ(呼吸)をつかんだり、音楽を感じたりすることに役立ちます。
昔の桐朋は(私がいた頃・・もう20年も前なんて信じられない・・)聴音がとってもとっても難しく、私は何故だかそこでさらにと~っても難しいクラスに入ってしまったため、本当に早くこのクラスが終わって欲しいと願ったものでした・・。
聴音というのは聴こえた音楽を五線紙に書き取る作業なのですが、例えば調性はもちろん、拍子も小節数も教えてもらえず急にCDを流されて、「はい、書いて」と。
そのCDというのが様々な楽器の音が混ざっているので本当に聴き取りにくいんです。
はたまた、16小節くらいの非常に難しいメロディーを聴かされて、4回で暗記して全て書きなさい、とか。
苦しみましたねぇ。
子どものときからそこまでする必要は全然ないと思いますが、漢字と同じで、リズムも音も、書くことができて初めて完全に理解しているといえる部分があるのも事実です。
レッスンの最終目標は、一人で楽譜が理解できて、音楽を楽しんで演奏できること。
ちょっと寂しいけれど、私が必要なくなることなのではないかな、と思います。