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真剣に取り組む楽しさ


発表会まであと2か月。

弾く人も聴く人も楽しめる発表会にしたい!と、最近は特に一日中そのことを考えています。

じゃあ弾く人にとって「楽しい」とは何?

と考えてみると、当たり前だけれど「楽しい」ことは「楽」なこととは全然違っていて、たとえどんなに大変でも、一生懸命練習して努力してきたことを、発表会で表現することができる、弾き切ることができる、ということなのではないかと思います。

そしてその音楽が、聴いて下さる方の心に少しでも届いたとしたら、それは演奏者にとってこの上もない喜びでしょう。

一生懸命取り組んできたものを思い切り表現することができたとき、アマチュア、プロ、大人、子供に関わらず、その人から、心に伝わる音楽が立ち上ってくることがあります。

発表会では、そんな瞬間を作りたい。

そう願って日々のレッスンに取り組んでいます。

さて、発表会ではある一定期間、同じ曲を練習します。

長期間新鮮さを保ちながら本番に向けてテンションを持っていくのは簡単なことではありません。

でも、この日には人前で弾く、と決まっていることで、確実に練習の取り組み方が変わります。そして真剣に向き合うことで工夫が生まれ、それは本当の楽しさに繋がっていきます。

ただ弾けたからOK、ではなく、一つのものと真剣に大事に向き合い、丁寧に仕上げていくこと。

一段階段を上ると見えてくる楽しさ。

一生懸命練習したものをぜひ、本番で発揮する喜びを味わって頂きたいなと思っています。


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