先日生徒さんに教えて頂いて、ヴァイオリニスト、パールマンの番組を見ました。見てみたら、それは以前に見たことがあるものでしたが、そのときも心を強く揺さぶられたもので、その感動を思い出し、もう一度最初からゆっくり見ることにしました。
パールマンが番組の中で、「同じ楽器なのに、何故、人の心に届く音を出せる人とそうでない人がいるのか」という問いに対し、「それは、その音が奏者の中に鳴っているかどうかだ」
というようなことを答える場面がありました。
頭の中にないものは再現できない、と。
なるほどなぁ!
本当にそうだなぁ!!
例えば生徒さんに、
「そこはもっと喜びに満ちたフォルテで」
とか、
「そこはもっと水が光に輝くようなきらきらした音で」
などなど言葉で説明しても、ある程度はイメージが湧くかもしれないけれど、一体どういう音なのか、具体的にはわからないかもしれない。
そう思い、最近は特に心掛けて、言葉で説明するのと共に、実際に弾いて示すようにしています。
もし今すぐに実現できなくても、「そういう音があることを知っている」というのは、目的地を鮮明にしてくれますし、音の引き出しを増やし、音楽をもっと楽しく、鮮やかに彩ってくれることでしょう。
さてさて、発表会ももうすぐです。
今年は舞台に登場するときに、それぞれの生徒さんが曲のイメージを描いた絵をバックに大きく映したいと思います。
今日はその絵から、一部紹介します。
子どもたちの、なんて夢のある世界!
幼稚園の年長さんのSちゃんの絵です。「美しいくじゃくのおどり」
同じく年長さん、Aちゃんの「道化師」