ムソルグスキー 「展覧会の絵」 NO.2






この曲は、画家で建築家でもあったムソルグスキーの親友ガルトマンの描いた絵の中から、10枚の絵を選んで、それぞれの絵でムソルグスキーが感じたものを、音楽で表現しています。



少し注意が必要かなと思うのが、ムソルグスキーはそれぞれの絵を音楽で描いたわけではなくあくまでもその絵を見て自分が感じたものを音楽にした、ということです。



このことは、弾いていると実感として理解できます。




そしてこの10枚の絵をもとにした曲の間に何度も「プロムナード」という曲が出てきます。


「プロムナード」とはフランス語で「散歩」の意味。




1枚の絵から次の絵に歩いていく様子とその心の様を表していると言われています。


プロムナードは同じメロディーをもとに作られていますが、毎回全く表情が異なります。






さて、1曲目「グノーム」







低音で恐ろしく始まるグノーム。




グノームとはロシアの精霊で、奇妙な恰好で動き回りながら、地の底の宝を守っていると言われているそうです。

この曲には、地の底で呻いているような、泣いているような表現が出てきたり、悲痛な叫びのようなものも聴こえる気がします。





ムソルグスキーはロシアの農村の生まれで、ロシアの民話や民謡をたくさん聞いて育ったようです。



「ロシア民族の歌を後世に残すことが我々の責任である」と話していたムソルグスキー。




プロムナードが終わって1曲目にこのロシアの精霊「グノーム」を持ってくるというのは、やはりこの曲をロシアらしいものから始めたかった、というムソルグスキーの思いが伝わってくるようです。