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音は自由に飛べる


もうすぐ訪問コンサート。

今回は高齢者ホームでの訪問コンサートなので、懐かしい日本の名曲など、聴いて下さる方に親しみを持って頂けるようなものを中心に選びました。

また、連弾は連弾でも6手連弾(3人で弾くもの)や、生徒さんのお父様にも手伝って頂いて、ピアノとギターとのデュオなども取り入れました。

私は色々迷った末、ソロではドビュッシーの月の光を。

生徒さんたちが弾かれる曲は、普段練習しているものよりは、気楽に弾けるものかもしれません。

しかし、シンプルなメロディーを美しく自然に弾く、というのは実はとても難しいこと。

ピアノの鍵盤は水平です。

けれど、音は自由に飛び、上にも下にも遠くにも・・・自在に広がっていくことができます。

音が鍵盤の近くだけで鳴っているのではなく、自由に飛んでいくことを想像できると、音が輪郭を持ち、音楽が生き生きしてきます。

そこでレッスンでは、ときどき鍵盤から手を離して、私がその音楽を歌いながら生徒さんの腕を持ち、音楽の流れを空中で描いてみることがあります。

音楽のラインを追いながら、絵を描くように。

一生懸命ひたすら指で弾くのではなく、自分の内側から湧き出るものを大切に、身体も自由に使ってのびのび演奏できるといいですね!


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