2曲目「古い城」
少し見にくいのですが、古いお城の前に人が立っています。
この人は「吟遊詩人」と呼ばれる人で、昔、村から村へ、町から町へ旅をしながら、詩や物語を歌に
のせて語っていた人のことです。
映画も、テレビもなかった時代。
見知らぬ異国の歌や物語を聴くことは、人々にとってとても興味深かったのではないかと思います。
ひとつの物悲しいお話を歌っていくようなこの曲。
左手はきっと、昔のリュートという楽器を表しているのでしょう。
弾いていると、永遠に続いていくかのような左手のリズムが不思議なループ感を生み出し、まるでこのお城が、今でもどこかでひっそりと佇んでいるような感覚になります。
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