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求められて弾くこと


8月に高齢者ホームで訪問コンサートをすることに決まりました。

訪問コンサートでは、生徒さんたちに「一人のピアノ弾きとして求められて弾く」という経験をして頂きたいと思っています。

選曲の段階から、「どのようにしたら聴いて下さる方に喜んで頂けるか」ということを考えていきます。

発表会やコンクールは、「求められて弾く」というよりは、「挑戦する」「審査される」という面が大きいかもしれません。

しかし訪問コンサートでは、自分のピアノを純粋に楽しみにしていて下さるお客様がいらっしゃいます。

そのことは、どんなに小さなピアニストでも、「弾かされる側」から「積極的に弾く側」に意識の転換をし、自分を一人のピアニストとして自覚することができる機会だと思っています。

ただ緊張してひたすらがむしゃらに弾くのではなく、お客様を感じながら、お客様のために弾くこと。

自分がどう評価されるか、どう思われるか、ということに縛られずに、心を開いてお客様と一緒にその音楽を楽しむこと。

訪問コンサートでは、このようなことを目標にできたらいいなぁ!と思っています。

そうして自分が演奏することで、少しでも聴いて下さる方に喜んで頂くことができれば、それはとても幸せなことですし、これからピアノを続けていく上で大きな励みとなることでしょう。


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